とちぎの "食・旅・遊" 情報
〜栃木路をゆく その7.那珂川町 ほっとする癒しスポット〜
【長泉寺】ちょうせんじ今回の「栃木路をゆく」は、那珂川町の'ほっ'とする癒しスポットのご紹介です。
国道294号線から約500m入ったところに「花の寺 白久山長泉寺」はあります。
門を入ると三重の塔の赤が目に鮮やかに飛び込んできます。
しかしながらこの塔よりも目を惹くのが、木の切り株や竹を利用した鉢に植えられた花々です。
ひっそりと咲いている野の花を、工夫と愛情で素晴らしい景色に変身させています。
井戸のポンプに植えられたものなどは、思わず「ええっ〜！？」となりますよね。
ゴールデンウィークの風の花祭期間中には、毎年奥さまが手作りしている梅干しがお庭で振舞われ、この味を楽しみに来られるかたも多いとか。かく言う私もひとつ頂き至福のときを過ごしました。
日頃の忙しさで忘れかけている何かを気づかせてくれるようなそんなお寺が長泉寺です。
（内緒の話・・・どうしても梅干を食べてみたい方は、そっとお寺のかたに所望してみてください、とのことでした
【乾徳寺】けんとくじ
馬頭の広重美術館の裏手にある乾徳寺も四季折々の景色がとてもきれいなところです。
本堂前には樹齢200年の白藤があり、春になると境内いっぱいに藤の香りが広がります。
本堂の後ろには遊歩道があり、山野草のほかに29もの石仏が点在しています。
この石仏は「ふれあい観音」「ほのぼの観音」「ぐち聞き観音」など名前がついており、セラピーロードとも呼ばれています。
起伏があるところですので歩きやすい靴でのお出かけがお勧めです。
春のお祭り期間中（ゴールデンウィーク頃）には本堂で岡倉石朋さんの絵葉書を販売していました。
岡倉さんは地元在住のかたで、仏さまの愛らしい表情の絵を描いていらっしゃいます。ひと目で気に入って買ってきました。
お寺で買えるのはこの期間であり、通常は広重美術館で販売しています。
【いさご陶芸】
いさご陶芸さんへ続く道はいわゆる「里山」の風情そのものです。
この景色のなかに自分を置いてみると、次々にあふれてくる郷愁で胸が痛くなるほどです。
小砂（こいさご）焼というと、金色の上薬が特徴のものを思い浮かべる方も多いと思いますが、いさご陶芸さんでは明るい色の陶器も多く、現代の感覚も取り入れて作品づくりをしていらっしゃるとか。
お店の前に飾ってあった素朴な味わいの山野草鉢に目を奪われました。「この鉢は、昨冬に外へ出しておいてひび割れ等が出ないことが確認できたので、今年から販売を開始しました」とのご主人の弁。
誠実なお人柄ですね。
野草の植えられた鉢は「鉢のみの代金で、植えられている野草はサービスしてます！」とのことです。
もちろん自分で寄せ植えを楽しみたい方には、鉢だけで買うことができます。
店内にはいろいろな器がありますので、自分だけのお気に入りを選ぶ楽しさ、そして手に入れた器で贅沢なお茶の時間をもつのもいいかもしれませんね。
【美与志堂本店】
人形焼で有名なお菓子やさんです。
私は特に「人形焼カステラ餡なし」と「栗焼」が大好きです。
人形焼のほか、鮎最中・抹茶どら焼き・瓦煎餅などたくさんの種類があります。
店内では、ご主人がちょうど人形焼き作りの真っ最中。甘〜い香りが漂っていました。
「今すぐ食べたい！！」という方には店内のテーブル席でゆっくり食べることが出来ます。
焼き菓子は１週間くらい日持ちがします。
私も、買ってきた人形焼きカステラを「食べるのは１日３個ずつ」と決め、数日間楽しむことができました。
また買ってこようっと。
【ル・ベリー】
近隣の方もわざわざここを目指してくるという知る人ぞ知る「ル・ベリー」。
お店は写真からもわかるように田んぼの中の普通の民家です。
初めて訪れる人は戸惑うことでしょう。
私のお気に入りは、クランベリーとチーズの入ったパンと胡桃のパウンドケーキです。
チーズの塩加減とクランベリーの甘酸っぱさのバランスの良さにすっかり魅了されています。
焼きカレーパンも人気で、トッピングの福神漬がまたグッドな組合せ。納得の一品です。
パンの予約も可能ですので、遠くから行かれる方には助かりますね。
那珂川町、いかがでしたでしょうか。
華やかな場所ではないかもしれませんが、私にはふらっと出かけるリピート率の高い場所でもあります。
那珂川町の他にもたくさんご紹介したい場所がありますので、次回も期待してくださいね。
長泉寺：那珂川町白久７７７（0287-96-2427）
乾徳寺：那珂川町馬頭１１４（0287-92-2247）
いさご陶芸：那珂川町小砂３１３３（0287-93-0903）
美与志堂本店：那珂川町三輪２０−４（0287-96-2073）
ル・ベリー：那珂川町小川３４１５（0287-96-4161）
那須営業所 山下