窒素キャリアガスを用いた高感度 GC/MS 分析 ウォーターズ
窒素キャリアガスを用いた高感度 GC/MS分析
■ ヘリウムガス供給不足を解決する今後の代替キャリアガスでの分析とは
GC/MSの EIイオン化法を用いたシステムは、キャリアガスとしてヘリウムガスが主に用いられていますが、昨今、ヘリウムガス不足が深刻化し、安定的な入手が困難な状況が続いています。そのため、感度は確保しながらも代替ガスを検討する必要性が高まっています。
そのヘリウムの代替ガスとして、EI法の場合、水素ガスや窒素ガスがありますが、従来水素ガスは安全性の問題やスペクトルパターンへの懸念、窒素ガスはイオン化効率低下により1/10程度の感度損失が起こるため課題がありました。
そこで、EI法に変わる APGCイオン化法を選択することで、窒素キャリアガスを用いても高感度分析は可能となります。
新ソフトイオン化法 – APGC(大気圧ガスクロマトグラフィー)イオン化法
■ APGCイオン化法では窒素などの代替キャリアガスも感度ロスなく使用できるようになります。
複雑なサンプル中の超微量成分の測定を行い、そのサンプルの情報を最大限引き出したいとき、UPLC、UPC2、GC などを活用しますが、ウォーターズの APGCは、GCユーザーがこれまで得ることのできなかった、進化したMSテクノロジーを提供することができます。
ウォーターズは GC/MSの新規ソフトイオン化法として、APGCイオン化法を開発し、様々なアプリケーションにおいて優れた結果を提供してきました。APGCイオン化法ではキャリアガスに窒素ガスを用いた場合でも高いイオン化効率を維持した高感度分析が可能となります。
これまでの GC/MSにおいて困難であったソフトイオン化と高感度測定の両立を実現した最新のテクノロジーです。また、実験系に応じて、アダクトイオンを生成させることが可能で、チオールおよびアルコールなどの CIで分子関連イオンが確認困難な化合物にも有効なイオン化法です。
■ GC/MS新しい大気圧ソフトイオン化法のメリット
・ソフトなイオン化のためフラグメント抑制により高感度・高選択
・安全・安価な窒素キャリアガス環境下でも高感度を維持した分析が可能
・1台のMSにLCとGCを切替接続可能
・分子関連イオンとプロダクトイオンの情報を同時取得可能
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