rolan 科学機器専門商社の株式会社ローラン

rolan
  • TOP
  • お知らせ
  • 微小部X線分析装置「XGT-9000 Pro」「XGT-9000 Expert」 堀場製作所
2022.09.12 新製品情報

微小部X線分析装置「XGT-9000 Pro」「XGT-9000 Expert」 堀場製作所

蛍光X線分析装置の新製品である微小部X線分析装置「XGT-9000 Pro」、「XGT-9000 Expert」の2機種が発売されました。

「XGT-9000」シリーズは、材料中に含まれる元素の種類や量を高精度に分析する微小部X線分析装置です。半導体ウエハの膜厚といった微小部の分析や、食品・化粧品・薬品やリチウムイオン電池などの製造プロセスにおける異物解析などあらゆる材料の品質管理や研究開発に寄与し、はやぶさ2プロジェクトにおける小惑星「リュウグウ」の砂の分析貢献でも知られています。

新モデルは検出器の改良と信号処理を高速化する独自アルゴリズム(特許取得済)の採用により、「XGT-9000 Pro」は最大65%、「XGT-9000 Expert」は最大50%分析時間を削減。

さらに、「XGT-9000 Expert」は卓上型のエネルギー分散型蛍光X線分析装置として世界で初めてホウ素(B)からの軽元素分析を実現しました。ホウ素(B)という蛍光X線では検出が非常に難しい元素の分析が可能になったことで、より一般的な炭素(C)、窒素(N)、酸素(O)などの軽元素が高感度に分析でき、従来は複数の装置を用いざるを得なかった酸化物や窒化物、有機物などの分析も1台で完結できます。これにより、素材メーカーをはじめ幅広い産業の品質管理や研究開発における材料分析の大幅な時間削減、効率化、省スペース化に貢献します。

<製品特長>

◆高感度測定により圧倒的な分析速度を実現。分析時間を大幅に短縮

蛍光X線分析は、物質にX線を照射した時に得られる元素固有の蛍光X線を捉えることで、元素の種類や量を測定します。

分析スピードを向上させるためには、より感度良く蛍光X線を捉えることが重要です。検出部分に改良を重ね、また信号処理を高速化する独自アルゴリズムを開発することで、分析時間を「XGT-9000 Pro」は最大65%削減、「XGT-9000 Expert」は最大50%削減しました。

◆幅広い測定項目を実現。分析現場の省スペース化、効率化に貢献

さらに「XGT-9000 Expert」は、上記の分析時間削減に加えて、卓上型のエネルギー分散型蛍光X線分析装置としては世界で初めて軽元素であるホウ素(B)からの分析を実現しました。

軽元素と位置づけられる元素のうち、ホウ素(B)、炭素(C)、窒素(N)などは蛍光X線が弱すぎて検出器で捉えることができず、感度よく測定することができません。上記の検出器の改良や独自アルゴリズムに加え、「XGT-9000 Expert」は微弱な蛍光X線に対する検出器の感度を大幅に向上させたことで、ホウ素(B)からの分析を実現しました。これにより蛍光X線分析では測定が難しかった炭素(C)、窒素(N)、酸素(O)などの一般的な軽元素を高感度に分析することが可能になり、従来は金属など無機物の分析とは別に複数の装置を用いて分析せざるを得なかった酸化物や窒化物、有機物などの分析も1台で完結することができます。例えば、燃料電池に使われる有機膜の分析や、食品に混入したビニールやポリエチレンなど樹脂を含む異物解析も1台で高感度に分析できます。なお、含水試料・含油試料中の軽元素測定も可能です。

◆XGT-9000 Pro

・対象成分:Na~Am

・分析時間:最大65%削減

・X線照射径:最小直径10μm

・最大マッピングサイズ:100×100mm

・最大試料サイズ:340mmx 240mm

・寸法:680(W)x860(D)x760(H)mm

◆XGT-9000 Expert

・対象成分:B~Am

・分析時間:最大50%削減

・X線照射径:最小直径10μm

・最大マッピングサイズ:100×100mm

・最大試料サイズ:340mmx 240mm

・寸法:680(W)x860(D)x760(H)mm

CONTACT