rolan 科学機器専門商社の株式会社ローラン

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三菱鉛筆株式会社

研究開発センター品川 Toshimi Kamitani

神谷俊史様

住所
東京都品川区東大井5-23-37
ホームページ
https://www.mpuni.co.jp/
お客様のお仕事について
永山
研究開発センター品川での、神谷様の業務内容を教えてください。
神谷様
ボールペンやサインペンなど、筆記具の液体流出機構の原理検証を担当しています。また、自社の技術を活かして外部企業と連携し、新しい商品を作っていくという取り組みもしています。
永山
では、神谷様の経歴を伺ってもよろしいですか。
神谷様
主にサインペンの開発に携わってきました。若いころには、新規事業に取り組んだこともあるのですが、そのときから「うちの製品や技術って、もっと他のことにも使えるんじゃないかな」と思っていました。そのなかで、液体(インク)を貯留したり、流出したりする原理を知りたいと思い、実際に評価や分析をしてみていました。それに、異業種の方とやりとりするには、原理を知ったうえで伝えないと理解に及ばない。一方で、異業種の方が持っている技術も理解しないと、自社の筆記具の技術をどう展開していくかは考えられない。なので、そういう原理的なことをやりとりする、ということにも取り組んでいます。
開発エピソード
永山
神谷様がメインで開発に携わった製品や、苦労されたエピソードを教えてください。
神谷様
「プロパス・ウインドウ」シリーズに、新人の頃から携わりました。この製品はペン先の形が変わっているんですが、だからしっかりとインクを流すためにさまざまな工夫をする必要がありました。いろんな材料を集めてきて、全部の材料それぞれでペン先を作って、試し書きをしてみる作業は結構大変でした。私は化学専攻だったので、それまでは基本的にインクの開発をしていたのですが、材料を切ったり削ったり、製造工程に入ってセンサーの位置を調整したり、さまざまな仕事をさせてもらいました。
理化学機器商社に期待すること
永山
神谷様が理化学機器商社に期待していることは何ですか?
神谷様
提案力ですね。既存の機器を買い替えるようなやりとりもしていますが、「どんな機械があるかわからないけれど、こういうことをしてみたい」という形で、ローランさんにお願いさせてもらって、適宜適切な提案をいただいています。そんなレベルでお願いできるところはなかなかないです。ときどき、リクエスト以外の提案をいただくこともありますが、アイデアのきっかけになるので感謝しています。これからもお願いしたいです。
三菱鉛筆(株)様の長期ビジョン「ありたい姿2036」について
永山
三菱鉛筆(株)様では長期ビジョンとして「ありたい姿2036」を掲げていますが、神谷様はどのような姿を考えていますか?
神谷様
弊社の製品は、お客様自身が価値を高めてくれる製品なんだなって思います。たとえば、サインペンのポスカでアート作品を作ったり、みたいな。製品をユーザーに託して、良い作品を作ってもらうことを期待しながらものづくりができる、そのマインドが自分たちの強みだと思うし、そういう気持ちで取り組んでいます。私たちの技術でより良いものを提供するというよりは、ユーザーが表現革新するために少しお手伝いするというか、機会を提供する感じです。
永山
外部連携を進めていく中で、技術的なネットワークを作りたいという考えもありますか?
神谷様
ありますね。でも、それは他社様と良好な関係を築いたり、技術的な部分を考えたり、その先のステップだと思います。そういうのをどんどん広めていく中で、「三菱鉛筆と一緒に仕事をすると面白いぞ」みたいな話になったら嬉しいです。
永山
本日はありがとうございました。

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