蛍光X線膜厚計「FT230」の販売を開始 株式会社日立ハイテクサイエンス
株式会社日立ハイテクサイエンスから、Hitachi High-Tech Analytical Science Ltd. (本社:英国 / 日立ハイテクアナリティカルサイエンス) が製造する卓上型蛍光X線膜厚計の新製品 「FT230」 が発売開始です。
◆装置の操作性を向上し、めっき被膜の膜厚測定効率化に貢献
「FT230」は、測定で最も時間がかかり複雑な部分である測定条件の各種設定を短縮し、簡素化するためのさまざまな設計が施されています。
また、高分解能半導体検出器(SDD)搭載により、最大5層の金属被膜の厚み測定が可能であることに加え、 RoHS のような特定有害物質の使用制限に関する法規制に準拠した部品のスクリーニングや、めっき液、金属合金を含む材料組成分析などにも対応しています。
【主な特長】
1.スマートかつシンプルなインターフェイスによる操作性の向上
FT230 は、SmartLink、X-ray Station などで培った 40 年以上の経験とユーザーからのフィードバックに基づき、新たに設計されたソフトウェア FT Connect を搭載した最初の製品です。
FT Connect のインターフェイスは、ユーザーが操作しなければならないアイコンやオプションで埋め尽くされておらず、測定試料の表示や分析結果を明確に表示するなど、重要な表示要素を優先しています。これにより、試料の位置を正しく特定し、結果に対して迅速に対応することが容易になります。
2.Find My Part™搭載による測定条件の最適化
FT230 は、新たに開発された画像認識機能である Find My Part™を有しています。これにより、分析時の設定において最も煩雑でエラーを起こしやすい測定条件の設定において、適切なレシピが自動的に選択されます。Find My Part™を用いることで装置が測定位置と条件を決定し、測定結果やレポート作成等、一連の測定をサポートします。
搭載された測定条件のデータベースであるユーザーライブラリは簡単に拡張することができ、作業の変化に応じて新しい部品や新しいルーチンを追加することができます。
3.ワイドな試料表示による視認性の向上
分析のための試料を設定する際に手間がかかる作業の一つは、試料上の適切な領域を探すことですが、FT230 は業界内で最も大きな画像表示機能を有しています。モニター画面の大部分に試料が表示されるため、ユーザーは表面の特徴をより容易に確認することができ、分析のための適切な領域をピンポイントで特定することが可能です。
さらに、FT230 には広視野カメラのオプションがあり、例えば大型の回路基板や電子部品など似たようなパターンが並んでいる試料であっても、特定の領域をより迅速かつ容易に確認できます。2 台のカメラを併用することで、1 つの試料の測定部位をすばやく切り替えたり、ステージ上の複数の試料の測定部位を切り替えたりすることができ、細部を「見失う」ことなく測定できます。
なお、株式会社日立ハイテクサイエンスは、2022 年 9 月 7 日(水)から 9 日(金)まで、幕張メッセ国際展示場(千葉県)で開催される「JASIS2022」において、本装置の展示を行う予定です。
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